ケアマネージャーの仕事は各利用者様のご自宅の中で、個人の生活をほんの少しだけでも改善することが出来るようお手伝いさせていただく仕事です。そのため、その人に関する生活の相談を行う、言わば「限定された小さな世界での出来事の相談」です。

これらの相談は世界経済や紛争等々の世界的な問題と比べれば小さな出来事なのかもしれません。しかし相談に来られた方々にとってみるととてつもなく大きな問題で、その後の人生を左右してしまう場合があることを我々は知っているため真剣に慎重にお話を伺い、その方に合うと思われる問題解決に向けた提案や助言を行います。

相談を受けると、我々は伝えたいことは同じであっても「物事をポジティブに捉える」提案や助言、または「ネガティブを受け入れる」提案や助言を行うことがあります。

もちろん「ポジティブに捉える」という助言が救いと感じる方もあれば、それが逆に負担に感じてしまう方もいらっしゃいますし、「ネガティブを受け入れる」という助言で気持ちが軽くなる方もあれば、さらに感情が深いところまで落ちていってしまう方もいらっしゃると思います。また、同じ提案や助言であってもそれらを受け取る時期によっては、受け取る印象がガラリと変わることもあるかと思います。

そのため我々ケアマネージャーは相談を受ける際、慎重に面談を進めております。一度の相談で全ての問題を解決するための提案ができないこともございます。それでも相談者様の生活の改善はもちろんですが、何よりも気持ちが少しでも楽になり前を向いて人生を送っていただくことが出来るようお手伝いさせていただきたいと思っております。